jarinosuke blog

about software engineering, mostly about iOS

以心伝心なんて無理でしょ?

昨日のエントリで書いた、「Explicit is better than implicit」は「暗黙より明示」という意味です。
これはPythonというプログラムの訓示のようなものでモットーです。

Pythonの隠しコマンドで「import this」と入力するとこの一文が含まれた文章が表示されるのです。

Pythonは簡潔なプログラムを意識していて、誰が作っても同じようなプログラムになり再編集しやすいようなプログラムになっています。

要するに人と考え方(プログラム)などをやりとりする時に、「言葉で得られる情報以外の部分までも考えて下さいね」というような暗黙のやり取りをお互いにやることは無駄だと言う事です。
そのようなことをしていては絶対にお互い完璧に理解する事などできはしないのです。

日本人の場合は顕著に現れると思うのですが、「空気を読む」などの言葉からも分かるように人との階級の差、学歴などバックグラウンドなども含めて意識しながら会話をする人が多いと思います。

でもやっぱりお互いに無理な事は無理と断ったり、自分の意見をしっかり言うというのは大事な事です。やっぱり暗黙したままでは相手に自分の思ったことは伝わるはず無いですよ。


先日勝間和代さんの「断る力」を読んでみてもこの部分とリンクする所があると私は感じました。相手がテレパシーを使える人で無い限り、私の考えを無言で汲み取るなんてことはできないのです。

上記の本の書評はまた書くとして、読む価値はかなりあると思います。